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●基礎教育
先般、国も幼児教育の重要性について子育て支援の中での重点課題として取り組むことを進めています。幼児期は人間形成の基礎がつくられる最も大切な時期となります。遊びや生活を通じて、情緒的発達・運動能力の発達・知的な発達・社会性などたくさんのことを体で吸収し成長していきます。体を使って遊び・経験・考えることで豊かな感性を育てるとともに、好奇心・探究心・やる気のどの意欲的な部分も育ってきます。学習態度の基本になる「しつけ」、「マナー」を習得し、基本的な生活習慣や態度、運動能力、積極性や自主性を小学校入学までに身に付け人間形成の土台をつくっておくことが重要です。人間形成の土台ができていれば小学校以降の勉強で理解力がスムーズに伸びることにも繋がります。しかし、いくら勉強ができたとしても自立性や自律性、社会性や思いやりが無いなどバランス良く土台がつくられていないと不安定な状態で成長していくことになりかねません。学歴や資格ばかりが評価されていた一昔前とは違い、今は発想力、頭の回転の速さ、即座に判断できるなどの社会で活躍・成功する能力が必要とされる時代です。そのため、保育士・保護者など子どもの周りにいる大人は、幼児期の教育が子どもの人生を大きく左右するのだと理解しておくことが大切です。幼児期に適切な教育を受けさせる環境を与えることができるように幼稚園だけでなく保育施設でも幼児教育の場を設けることが大切だと考えています。このように幼児教育は、後から延びる子どもの力を育てることを重視しており、拡大傾向にあります。子どもが持つ生きる力・学ぶ力を周りにいる大人が引き出していくように取り組み、将来の可能性を広げてることができるように日々、保育・幼児教育環境の向上に努めてまいります。当園の基礎教育は国語、算数、英語等を重点に進めてまいります。
・幼児教育で大切なもの
幼児教育では、右脳教育が大切だと言われています。その理由は何でしょうか。人間の脳は左脳・右脳に分かれており、普段は左脳を中心に物事を考えたり、行動したりしています。左脳は意識脳、言語脳とも言われ、言語・計算・分析など論理的な思考を司ります。一方の右脳は無意識脳、イメージ脳と言われ、瞬間暗記・芸術・空間認識など直感的思考に関わっています。幼児の脳は3歳までに大人の80%にまで成長すると言われており、3歳までは言葉を用いて論理的に考えるのは難しい状態ですが、イメージや感覚、ひらめきなどの感覚は大人以上で、直感で行動することができます。0〜6歳までの幼児期に適切な刺激を与える右脳教育を行うことは、子どもが持つ能力を引き出すことにつながります。それは、右脳教育は知識を詰め込みではなく、心の教育を基盤にしていることとも関わりが深いのです。右脳教育は、人間の感覚を媒体として、高速で物事を処理する能力を育てることになります。とはいえ将来を考えると、左脳を鍛えるだけでも、右脳を鍛えるだけでも十分ではありません。大切なのは右脳と左脳がバランスよく発達することが理想です。一番能力が高い幼児期は、右脳教育に力を注ぎ、その後に左脳教育にシフトするなど、進め方はいろいろありますが、幼児期の子どもは、自分で情報を収集し、取捨選択することも、目標をたてて取り組むこともできません。関わる保育士・保護者などの周囲の大人が右脳教育、左脳教育をバランスよく選び、一緒に楽しみながら取り組む事が大切だと考えております。